中根靖さんが小諸市に移住してきたのは7年前のことです。もともと埼玉県の高校で数学教師をしていました。40代の頃から地方への移住を思い描き、50歳を過ぎたときに都会でのキャリアに終止符を打ち、第2の人生を歩むことを決断。自分にとっての理想の人生を追い求め、行動に移します。
軽井沢とその周辺地域には夫婦で以前からよく訪れて、自然が織りなすこのエリア独特の景観を実感していたため、東信地区に絞って終の棲家を探しました。移住後も3年間は、新幹線で埼玉の高校へ通勤しましたが、2015年に千曲川ワインアカデミーに入学しワイングロワーとして本格的に歩み始めます。この生活を始めたのは、玉村豊男さんの著書の影響も大きいそうです。
アカデミー入学とほぼ同時に、小諸市で念願の畑を借ります。他のワイングロワーと同じように、開墾には非常に苦労したとのことですが、今ではキレイに整った、美しいヴィンヤードを構えています。