中村智恵美さんは塩尻市の出身。実家がブドウ農家だったため、子供のころから畑を見て育ちました。夫の転勤で須坂市に移り住んだ時、隣町でちょうど立ち上がったばかりの高山村ワインぶどう研究会に入会します。当時はまだ自分がワインぶどうを作ることになるとは考えてもいませんでしたが、なんとなく面白そうだ、という理由だけで入ったそうです。
栽培講習・ワイナリー視察・ワイン試飲会など、生産者と一緒にワインぶどうについて学ぶにつれ、自ら挑戦したい想いが高まり、2010年に夫の実家のある大町市でヴィンヤード「うさうさのプチファーム」を立ち上げます。最初に挑戦した品種はケルナーでした。北海道で主に栽培されている品種であり、標高が高く冷涼な大町市の気候にも適していると考えたからです。