ワインを通じて、誰もが働ける場所へ
藤島さんはこれから、ITAYA Farm & Wineryが地域のワイナリーとして安定した生産体制を築くことを目の前の目標にしています。年間6,000Lの生産を目指し、そのために健全なブドウを育てることに力を注いでいます。そして、その先にある長期的な夢について藤島さんはこう語ります。
「ゆくゆくはいろいろな人たちがここに、働くということを通して携わっていただきたい。そこまで成長させていくっていうのが一つの長期的な目標かなと思います。」
藤島さんにとって、ワイン造りは単に農業や製造業を始めることではありません。ブドウを育て、ワインを造り、販売するという一連の仕事の中に、さまざまな人が関わる余地があると考えています。畑には、季節ごとの作業や役割があり、それぞれの得意なことを生かせる場があります。
ワインという形ある商品を通じて、地域の中に新しい働き方を生み出すこと。それがITAYA Farm & Wineryが目指す未来です。そこには、ワインを通じて土地の魅力を伝えながら、地域の中に新たな価値を育てていきたいという藤島さんの願いがあります。
海辺の耕作放棄地から始まった挑戦は、今では少しずつ人をつなぎ、地域を動かし始めています。ワイナリーの歩みはまだ始まったばかりです。この土地だからこそ生まれるワインと、その先にある未来は、これからさらに大きく育っていくことでしょう。