生産者ストーリー

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Vol.22 新垣 圭太さん(後編)

WINE SHOP nico 渋谷店にて取材の様子

生産者の顔をお客様に見せたい

WINE SHOP nico 渋谷店では特に「生産者の顔をお客様に見せたい」と新垣さんは考えている。その土地を訪ねるきっかけ、そのワインを飲むきっかけを心に落とし込みたい。生産者の顔と土地、その両方を見てもらうことでワインを試してもらい、ファンを増やしたい。

生産者に来てもらうイベントのスタイルは大きく分けて3種類。一つ目は生産者と気軽なお喋りをしながらテイスティングするカジュアルな試飲会。二つ目は深掘りしたプチセミナー形式。三つ目はペアリングで、それぞれのワインに合うお食事との組み合わせを楽しんでもらうスタイルだ。

WINE SHOP nico渋谷店の入り口に並ぶ
日本ワインのボトル

千曲川ワインアカデミーで広がった仲間の輪

アカデミーに通ったことで新垣さんには生産者、ワイン関連で働く人たちとの輪が広がった。その生産者のことをよく知っているからこそ、その方のワインの魅力をお客様に伝えやすいそうだ。

「100%全てのワインを取り扱えるわけじゃないけど、生産者の方にはぜひ渋谷店に来て、想いを伝える場として利用してもらいたい。ぜひお気軽にご連絡ください。アカデミーを卒業した生産者の方たちに喜んでもらいたいですね。」新垣さんは爽やかな笑顔で語る。

WINE SHOP nico 渋谷店に並ぶナチュラルチーズ

沖縄でブドウ栽培・ワイン造りに挑戦したい

新垣さんはワインショップとは違う角度の夢も持っている。それは近い将来、沖縄で畑を開墾してブドウを作ること。そもそも、千曲川ワインアカデミーに通うとき決めた理由はブドウ栽培を学ぶためだった。

「テロワールにあったきれいなワインができたらいいな。二毛作じゃないけど冬栽培で。成功できれば美味しいって言ってもらえるワインができるんじゃないかと。」

沖縄時代から常にクリアなヴィジョンを持って、一つ一つ夢を叶えてきた新垣さん。彼の心の中では、沖縄の風に吹かれるたわわに実ったブドウの房がはっきりと見えているようだ。

新垣 圭太(あらかき けいた)

千曲川ワインアカデミー8期生。沖縄県出身。奥様の美砂子さんと共にWINE SHOP nico 渋谷店、二子玉川店、横浜店、オンラインショップを経営。

日本ワインなび主宰/レコール・デュ・ヴァン講師 田口あきこ
(取材/文 日本ワインなび主宰/レコール・デュ・ヴァン講師 田口あきこ)