千曲川ワインアカデミーでは、魅力的なワインの販売に携わる卒業生も多数輩出しています。
今回はそのうちの一人、新垣圭太さんを紹介します。
Vol.22 新垣 圭太さん(前編)
沖縄で訪れた転機
新垣さんは沖縄県出身。初めての就職先は地元のフレンチレストランだった。「ゆくゆくは料理人として生きていくのだろう」と思っていた矢先、転機が訪れた。それはソムリエとして働いている先輩との出会いだった。彼の立ち居振る舞い、お客様への話し方にすっかり魅了されたという。その日をきっかけにどっぷりとワインの世界に入っていくことになる。
先輩との出会いをきっかけに、新垣さんは一つ心に決めた。「ソムリエの資格が取れたら、東京のワインバーで働く」、と。
その後2006年に資格を取得。2008年に恵比寿でワインバーMの立ち上げに参加し、現在も携わっている。ワインバーMは都内のワイン愛好家の誰もが知っているであろう名店。当時から現在に至るまで主にフランス銘醸地のワインを常時100種類以上供出し続けている。
WINE SHOP nicoを立ち上げた経緯
新垣さんは昔からナチュラルワインが大好きだった。「ナチュラルワインの魅力を伝えたい」、そして「ワインショップと飲食店の融合である角打ちの店を出してみたい」という想いから WINE SHOP nicoをオープンするに至った。2024年現在、新垣さんは計3店舗を営んでいる。
■二子玉川店:「日本ワイン」「ナチュラルワイン」「銘醸ワイン」「家飲みワイン」「ちょっと変わったワイン」などを取り揃えたセレクトワインショップ。
■横浜店:「ナチュラルワイン」「日本ワイン」に絞って販売。
■渋谷店:日本ワイン100%で勝負している。常時10種類以上の日本ワインをグラスで供出。
WINE SHOP nico 渋谷店を立ち上げた経緯
100%日本ワインにこだわる渋谷店を立ち上げた理由は、「日本ワインが好き」ということが大前提。それに加え、「日本ワインのクオリティが上がっている」、「生産量が増えてきている」という2つの要素が大きい。
千曲川ワインアカデミーに通った影響も大きかったという。日本ワインの現状を知り、ワイナリー経営について学ぶことができた。
「ワイナリー経営の現状は厳しい。でも美味しい。だから伝える人も必要だと思った。」、新垣さんは真っすぐな眼差しで語る。
渋谷で日本ワインを販売する理由
また、渋谷という場所で日本ワインに絞って販売する理由は、若い世代や海外からのお客様にアピールしたいから。そして気軽に飲んで欲しい。裾野を広げるという意味でも、まだ日本ワインを飲んだことがない人に味わって欲しいという想いが根底にある。
WINE SHOP nico
・HP:https://www.nico-wine.com/
・online shop:https://www.nico-wine-online.com/
新垣 圭太(あらかき けいた)
千曲川ワインアカデミー8期生。沖縄県出身。奥様の美砂子さんと共にWINE SHOP nico 渋谷店、二子玉川店、横浜店、オンラインショップを経営。