【アムルナイレポート】7月「クレソンリバーサイドストーリー旧軽井沢」開店
中井ゆき子さん、帯津佳祐さん(株式会社クレソンリバーストーン)
エントランスからの不思議なアプローチ、丸太をイメージした通路を木立をくぐるように歩いてショップ&レストランに導かれます。
建物を建てる際、元々生えていた木を1本も切ることなく、避けるように設計したため、今の不思議な形になりました。
その名の通り、敷地内にはクレソンが生息していた川も流れています。
旧軽井沢、にぎやかな軽井沢銀座通りの入口から歩いて数分、避暑地軽井沢の生みの親A.C.ショーの記念礼拝堂の手前に中井さん、帯津さんが携わる「クレソンリバーサイドストーリー旧軽井沢」はあります。
軽井沢といえば別荘地ですが、ここは自然あふれる高原の原風景を思い起こさせる空間になっています。
2019年、中井ゆき子さんは軽井沢プロジェクトのブランドマネジャーとして、帯津佳祐さんは商品開発担当として千曲川ワインアカデミー(以下アカデミー)を受講しました。
5期生です。
あるご縁から、千曲川ワインアカデミーの存在を知ることとなり、軽井沢プロジェクトにワイン作りが加わりました。
開講当初平日授業だったアカデミーが2018年以降週末の開講となりました。
そこで帯津さんは、平日はヴィラデストワイナリーで栽培や醸造の実地研修を受けながら週末にアカデミーで学びました。
この経験も軽井沢プロジェクトにいろいろな面で生かされています。
株式会社クレソンリバーストーンの親会社は株式会社グレープストーンです。
この社名には馴染みがない方も、「銀のぶどう」「ねんりん家」「シュガーバターの木」「東京ばな奈」といったブランドはご存知なのではないでしょうか。
数多くの人気のお菓子の製造販売、デザート専門店を運営する会社です。
フレンチ、パスタ、デザートカフェ、など食にまつわるたくさんの蓄積がある会社が展開する軽井沢プロジェクトが、長野県産の素材を生かしたランチ、アフターヌーンティー、ディナーを楽しめるお店をプロデュースしました。
アカデミーで学んだことで、以前はソムリエとして商業ベースでワインをとらえていましたが、そこに生産者目線が加わりました。
「飲み手の気持ちに寄り添いながら、地元の材料を生かして味にこだわったものを作っていきたいです」とソムリエでもある中井さん。
フレンチ出身のシェフによる洗練された食事に合わせる飲みものをオリジナルで開発しています。
現在のラインナップはシードル、シードルワイン、ノンアルコールソーダ。
*シードル・ワイン:リンゴとブドウをブレンド発酵した果実酒、クレソンリバーサイドストーリーのオリジナル。
*シードル:長野県産のりんご100%のオリジナルシードル。
*ノンアルコールソーダ:長野県産の果実を絞り、炭酸ガスを時間をかけて注入したリンゴ/ぶどう100%のオリジナルソーダ。
写真はシードルとシードル・ワインのラインナップ。
スタイリッシュな500mlと飲み切りサイズの250ml、どちらもスクリューキャップで保存ができます。
りんごソーダとぶどうソーダは時間をかけて炭酸を注入することで果汁100%の濃い美味しいソーダが実現しています。
ハンドルキーパーも満足できる、嬉しいノンアルコールドリンクです。
現在、果実はすべて県内で買い付けて、醸造については委託していますが、ワインの醸造、ワイナリーの設立なども視野にあり、状況を見ながら準備をしていきます。
食事時に選べるワインは、県内のワイン、国内産ワイン、輸入ワインなどあらゆるジャンルを用意していて、いろいろな層のお客様とコミュニケーションしながらおすすめする姿勢でいます。
フレンチ出身のシェフにより、長野県の食材を使ったランチ、アフタヌーンティー、ディナーが提供されます。
「特に野菜を美味しく食べていただきたい」とお二人。
目にも美味しそうです!
軽井沢に別荘を持つ方を中心に、2021年7月プレオープン以来、口コミで来店され、すでに多くのリピーターがいます。
コロナ禍にあり、正式オープン時期は社会的な情勢を見ながらではありますが、プレオープンの期間にいろいろなトライアルをしていき、お客様とのコミュニケーションを重ねて、完成度を高めていきます。
現在は完全予約制となっています。
〈予約のサイト〉
https://www.tablecheck.com/ja/shops/cressonriver/reserve
建築のこだわりは外観だけではありません、全体のイメージ、調度品、床のモザイクなど、お店の隅々までこだわりがいきわたっています。
また、建物内には森と人の営みを描いたインハウスデザイナー石松彰子さんによる絵がたくさん飾られています。
クレソンリバーサイドストーリーのコンセプトである、軽井沢の自然と動物との共生が表現されていて、訪れた人は森のストーリーに取り込まれるような気分を楽しむことができます。
このストーリーは絵本にもなっており、食事と一緒に味わった体験を持ち帰ることもできます。
絵本については下記のリンクでご覧いただけます。
https://miraipub.jp/books/8906/