【レポート】KOMORO WINE DAYS 2021 ニューノーマルで開催
停車場ガーデン 10月23(土)・24(日)
フラワーガーデンのある駅前カフェ「停車場ガーデン」を会場に、2年ぶりのKOMORO WINE DAYSが開催されました。
10月23日午後3時、小諸ワイン委員会小山眞一委員長(元CWC代表)のあいさつでスタートしました。
当日は最高気温が10℃以下という冬の気候でしたが、ワイン生産者12社が待ち受ける会場に、ワイン好きが1日目だけで約700人、2日目は約400人が来場しました。
〈参加したワイン生産者〉
小諸市:マンズワイン小諸ワイナリー、ジオヒルズワイナリー、アンワイナリー、テールドシエル、ドメーヌ・フジタ、ミリ・ボーテ、グラン・ミュール
立科町:たてしなップル、ヴィンヤードカラリア、輪果ファーム、プチポム、ルナピエナ
2年前の前回は、毎年大人気のマンズワイン収穫祭と同日開催され、多くの人がマンズワイン小諸ワイナリーでワインと食事を堪能した後、小諸駅前停車場ガーデンに移動し、さながら二次会のような雰囲気で約700人が小諸ワインを味わいました。
今年は8月、9月のコロナ感染警戒レベルが下がらず、残念ながらマンズワイン収穫祭は中止、シャトー・メルシャン椀子ワイナリー「椀子マルシェ」と合わせる形で10月末開催となりました。
5時には日が落ち、薄暗くなった会場はライトアップされて幻想的なイメージになりました。
来場者は、受付で生産者名とワイン・シードルのリストが記載された用紙を受け取り、12あるブースを思い思いに巡ります。
各ブースで生産者と交流しながら試飲し、気に入ったものはその場で購入できます。
生産者12社はそれぞれ2種類までのワインまたはシードルを提供します。
参加者は12社×2種類、最大23杯の無料試飲ができます。
1杯の量は15cc、通常の半分以下でほぼ一口です。
試飲してすぐにマスクをし、それから生産者と会話しますので、マスクを外す時間は最小限で済みます。
小諸市から販売の委託を受けた小宮山酒店(小諸市)によると、2日間のボトル販売は約200本、土曜日の方が多かったとのことです。
市内生産者8社のロゴ入りのオリジナルグラスも500円で販売され、家飲みの楽しみに購入された方も多かったようです。
試飲用のワインは全量を小諸ワイン委員会が買い取ったため、コロナ禍で販売量が減少している生産者にとって大きな応援となりました。
15ccという量について、来場者数名にお聞きしたところ、皆さん「とてもいいと思う」と好反応でした。
無料で飲めること、少量なので全部飲めること、生産者とすぐに話ができることなど、満足の理由は人それぞれでした。
上田市から来た男性は、「地元のワインフェアはほとんど全部行きますが、ずっと中止になっていた中、今回のイベントはとてもうれしい。今年は収穫体験も8カ所行きました。新しいワインが増えていていいですね。好みのワインに出会いました!」
静岡から来て上田駅前で1泊する男性、「これまでに山梨と山形のワインフェアに行きました。この地域のワインは樽香のするものが多いですね、ちょっと日本酒に近いような気がします。気に入ったものが何本もあって迷いますが、買って帰ります。」
地元与良町から参加した若いご夫婦は、「こんなにたくさん小諸近辺でワインが作られていることに驚きました。しかもおいしい!これから少しずつ飲んでいく楽しみができました。」
御代田からの男女6人グループ、「元々この地域のワインには注目しています。昨日も収穫ボランティアに参加してきました。とてもいいイベントです。買って帰ります。」「立科町のワインが飲めたこともうれしい。」
小諸ワイン委員会の小山委員長にお話をうかがいました。「2023年はマンズワイン小諸ワイナリー開業50周年。その歴史が小諸のワイン産業にとって大きな存在です。」
小山委員長によると、地元生産者で組成される「小諸ワイングロワーズ倶楽部」の指導にあたり、マンズワインOBが質の向上に貢献しています。
この小諸ワイングロワーズ倶楽部は、テールドシエルの池田社長がリーダーとなり、20人の会員が栽培や醸造に関する情報交換をしています。
今回のイベントはニューノーマルの一つの形として、生産者からも来場者からも好評価だったことがよくわかりました。
小諸ホテル旅館業組合は現在、「こもろBYOキャンペーン」も展開中。
市内で購入した日本酒やワインを協力店で購入すると、キャンペーン参加宿泊施設の食事に1人1本無料で持ち込むことができるというものです。
詳細はこもろ観光局HP:https://www.komoro-tour.jp/blog/id_4581/