【生産者紹介】移住9年目、セカンドライフはワインのある田園生活
Mill・Beaute(ミリ・ボーテ)中根靖さん(小諸市)
御牧原台地~八重原台地~北アルプス~晴れた日は富士山も見渡せるロケーションに中根さんの圃場はあります。
2箇所の畑にシャルドネ、メルロー、カベルネフランそして2年目のソーヴィニヨンブランが植えられています。
全体で約0.85haは一人で管理するのには無理がない広さと中根さん。
初リリースから3年目の今年は、3種類のワインをリリースします。
- ・シャルドネ2020 約600本(5月リリース)
- ・メルロー2020 約600本(10月リリース予定)
- ・カベルネフラン2020 約300本(10月リリース予定)
カベルネフランはグローワーズクラブの仲間でもあるテールドシエルで初めて醸造しました。
「ぶどう本来のポテンシャルを引き出す自然なワイン」になる予定です。
エチケットはいずれも葡萄と愛犬がモチーフに、ナチュラルでやさしいイメージです。
中根さんが小諸でワインづくりに至る経緯は他のグローワーと違っています。
まず移住ありき、埼玉県で高校教師をしていましたが、40代から美しい景色のある涼しい土地での生活をしたいと考えていました。
2012年に何度も訪ねていた軽井沢に近い小諸に移住、新幹線で職場である高校まで通っていました。
玉村豊男さんの著書に親しんでいた奥様の影響で、ヴィラデストワイナリーを訪ねていた3年後、千曲川ワインアカデミー(以下アカデミー)が開講するというタイミングで退職、53歳でした。
アカデミーに通いながら標高800mの荒廃地、約60aを開墾し始めました。
翌2016年にはぶどうの苗を定植、その時に確保できたシャルドネとメルローを植えました。
その後圃場のテロワールに合っていると思うカベルネフラン、さらに2年前にソーヴィニヨンブランを定植しました。
初リリースは2019年シャルドネとメルローでした。
2年目の2020年にはシャルドネとカベルネフランをリリース、ワインぶどうのジュースも販売しました。
現在60歳、ワインと美しい景色のある田園生活でのセカンドライフをイメージしています。
今年は写真のような、ショップと畑作業の休憩所を兼ねる素敵な倉庫が完成しました。
奥様の手によるブランドロゴ入りです!
外観が完成、現在は内装をすすめているところです。
未完成とはいうものの、デッキから自分の畑と山々が広がるウッディで居心地のいいスペースです。
ワイナリーの運営は条件が厳しいこともあり、今のところは建設予定はなく、ぶどう作りに専念し、信頼できる方に作りたいワインを伝えて醸造を委託するスタイルでワイン作りをしています。
「ライトでさらっと飲めるバランスのとれたワインが好き」という中根さん、口当たりが良く和食に合う自分のワインは田園でのセカンドライフをより豊かにしてくれるはずです。
「今はコロナ禍で、作業ボランティアなど募集は控えていますが、おさまったら首都圏の人などより多くの方にワインづくりもワインのある生活も楽しんでもらいたいです。」
そして「ミリ・ボーテ=この地域のあふれる美しさ、をワイン作りを通して表現していきたい。」が中根さんのグローワーとしてのビジョンです。
中根さんはぶどう栽培やワインづくりの様子をきれいな写真とともにFacebookとHPで発信しています。
Facebook:https://www.facebook.com/MilleBeaute–843365495802507/
HP:https://millebeaute.jimdofree.com/wine/