【レポート】ニューノーマルの旅を楽しむ
東御市田沢地区で「非接触セルフガイドツアー」
関酒店も営業開始!
爽やかなグリーンシーズンが始まりましたが、コロナ禍は収まる気配はありません。
いつになったら以前のように、千曲川ワインバレーに人びとが戻ってくるのか、わかりません。
そんなコロナ禍にあって、新しい取り組みがヴィラデストのある東御市田沢地区で始まりました。
詳しくうかがうため、メルローの瓶詰めに忙しい、ヴィラデスト小西社長を訪ねました。
ヴィラデストは今、クリスマスローズやムスカリなど可憐な春の花が咲き始めています。
ヤギ子の食事も冬期の間はワラでしたが、青々とした草に変わりを嬉々として食べています。
「セルフガイドツアー」は写真のようなQRコードがワイナリー、観光スポットなど12ヶ所に建てられています。
観光客は自分のスマホでそれぞれのQRコードを読み込むと、YouTubeの動画が再生されます。
内容は後述しますが、その場所にゆかりの人がていねいに案内をしてくれるものです。
コロナ禍前はバスツアーで大人数の訪問が多かったのですが、最近は個人客が増えているようです。
ヴィラデストワイナリーも昨年からワイナリーツアーが中止されていますので、訪問された方の満足度が心配でした。
今回非接触セルフガイドを設置することで、スマホがあればいつでも案内を観ることができます。
今後設置場所を増やすことで、この環境でのワイナリーめぐりも、充実するものと期待されます。
写真は、ヴィラデストワイナリーに5つあるセルフガイドのひとつです。
玉村さんが実際の景色を背景に、軽井沢からの移住先をこの土地に決めたいきさつなどを話してくれます。
玉村さん本人の言葉で軽妙な語りを楽しめます。
また別のガイドでは、小西さん自身がワイン用ぶどうの栽培について説明しているものや、ワインの醸造過程を動画入りで解説しているものもあります。
関酒店や清水さんの家では、管理人の福田明日実さんが、身内ならではの自然で心地良い語りが楽しめます。
「このセルフガイドシステムは、お客さまが実際にその場所に足を運んでいただくのが目的です。その同じ場所で撮られた、映像つきの解説を見聞きすることで、目の前の風景が違って見える。その景色の背景を理解し、ワイナリーや地域を身近に感じて、記憶に残していただきたい」と小西さん。
このプロジェクトは、田沢区にある3つのワイナリー、ヴィラデスト、アルカンヴィーニュ、ドメーヌナカジマと民泊清水さんの家がメンバーとなって、ガイドの制作をするのと同時に、雨天でもアウトドアで過ごせるようにと、開閉式テントを設置しました。
開閉式テントは3ワイナリーと関酒店に設置されています。
【セルフガイド設置ポイント(MAP掲載順)】
- 関酒店
- ①田沢地区紹介:地域の特徴と養蚕からワインづくりに移行するまでの歴史を景色と共に清水さんの家の管理人福田さんが解説
- ② 関酒店がクラウドファンディングで復活させるまでの経緯と「田沢おらほ村」の活動
- 民泊清水さんの家:(福田明日実さん)清水さんの家が民泊になるまでの経緯を紹介
- 美都穂神社:(準備中)
- 馬頭大士碑:(準備中)馬の産地でもあった信州の風習
- ヴィラデストワイナリー
- ①(玉村さん)ガーデンの景色、ヴィラデストの名前の由来など
- ②(玉村さん)標高850mの土地にワインぶどうを植えるまでに経緯
- ③(小西さん)ヴィラデストのぶどう栽培、品種や収穫の様子とテロワール
- ④(小西さん)醸造所の内部と醸造の過程を動画で紹介
- ⑤カフェ、ショップ、ギャラリーの案内
- アルカンヴィーニュ:(小西さゆりさん)ショップ、ワインリー施設などアルカンヴィーニュ内部の紹介、およびアカデミーでの授業についても紹介。
- ドメーヌナカジマ:これまでの経緯と栽培ポリシー、醸造作業の様子をキャプション入りの動画で紹介
現在は市内数カ所にパンフレットを置いており、東御市に来られた方に利用していただこうとしています。
広くPRをするのはもう少し状況がよくなってからになります。
小西さんは「大きなグループでのツアーが難しい状況が続きますが、個人でお越しになる小さなグループのお客さまに、セルフガイドをご利用いただき、ワイナリーや地域のことをより理解し、身近に感じていただければうれしいです」と話されました。
画像をクリックするとパンフレットのPDFファイルをダウンロードできます。
東御市やその周辺の住民でも、これまでこの地域を訪ねたことがない方は、大勢おられます。
地元の方が、休日にゆっくり巡っていただく時でも、セルフガイドはお奨めです。
上述の関酒店が、4月3日より今年の営業を開始しました。
土日と祝日、ゴールデンウィークは4月29日から5月9日まで営業しています。
4周年を迎える5月には、特別サービスも検討しているとのことですので、お楽しみに!